前篇の「温度を守れ!熱きパイ生地の戦い の巻」をお読みでない方は、まずはコチラ!
~大ピンチ!レモンの皮が擦りおろせない!?~
パイ生地を焼いている間に、パイ生地の上に乗せるレモンカードを作ります。
聞きなれないものですが、レモンカードとはレモンのジャムの一種。
卵にバターをふんだんに使った、クリーミーで濃厚なレモンのカスタードです。
【用意するもの】

コアントロー、卵、レモン、バター、砂糖
レモンカードは直火にはかけずに、湯煎での調理になります。
その為、まずはフライパンにお湯をはり、一度沸騰させたら中火にしておきます。

表面を水洗いしたレモンを、おろし器で擦りおろします。
といったものの、これがなかなか擦りおろせません。
陶器製のものではレモンの皮が硬くて、力ばかりが入り危うく手の皮を擦りむきかけました。

レモンの皮を擦りおろすには、このように歯が尖ったものがおすすめです。

なんとか力づくでゴリゴリと擦り当てること数分、少しずつ擦りおろしが出来てきました。
白い部分が入ると苦くなってしまうので、黄色い表面の部分だけが取れるように擦りおろしていきます。

擦りおろし終えたら、レモンを半分にカット。ザルでこして、果汁を絞ります。

卵をボウルに割り落とします。

泡だて器でよく混ぜます。

ザルで溶き卵を濾します。

お湯を張り中火にかけたフライパンに、ホーロー鍋を浮かべます。
レモンを使用するので、酸に反応する鉄製やアルミ製は避けて下さい。

鍋をフライパンに浮かべたら、レモンの皮とレモン汁を入れます。

続けて常温のバターも投下。

あとは、溶き卵と‥

お砂糖を入れます。
コアントロー以外の材料は全て入れてしまいます。
順番も前後して大丈夫です。

これを、とろみがつくまでゆっくりとスパチュラやヘラでかき混ぜます。
卵を使用しているので、高温だと固まってしまいます。
とろみがつくまで心配になってしまいますが、ここは焦らずのんびりと。

かき混ぜる時に、もったりと重みが出てきました。
ここで香りづけにコアントローを数滴垂らし、プラス5分ほど湯煎でかき混ぜます。

レモンカードを煮ている間にパイ生地が焼けました!
バターの香ばしい香りが美味しそうで、見た目もまずまず。
熱いうちに型から外して、粗熱をとっておきます。

結構ドロドロで、カスタードほど固形ではありませんが、バターが入っているので冷やせば固まります。
味見をしてアルコールが飛んでいるのを確認したら火を止め、別の器に入れて粗熱を取ります。

写真を見てお分かりいただけるように、結構ドロドロです。
このまま乗せても、本当に形になるのか少し心配ではありますが、前進あるのみ。

粗熱が取れたパイ生地に、レモンカードをまんべんなく塗って乗せていきます。
量はお好みで調整してください。

余ったレモンカードは煮沸消毒した瓶で保存してジャムなどに。
生物なので、なるべくお早めに。
冷凍庫で凍らせてジェラートとして食べるのもおすすめです。
レモンカードを塗り終えたパイは、上にラップをかけて冷蔵庫で5分ほど寝かせます。
パイを冷やしている間に、いよいよ飾り付け部分に進みます!
【用意するもの】

卵白、砂糖
今回上に塗るのは生クリームではなくメレンゲです。
そして、上記の材料にプラスして‥

レモン汁を少量加えて味に統一感を出します。

通常のメレンゲ作りと同様に、ボウルに卵白を入れて泡立てます。

全体が白っぽくなるまで、よく泡立てます。
この段階では、まだツノが立つまでしっかり泡立てなくて大丈夫です。

白っぽくなったら、砂糖を加えます。

続けてレモン汁も入れて、今度はツノが立つまで根気よく混ぜます。

泡がきめ細かく、メレンゲを立てるとツノがピンと立つようになったら出来上がり。

冷蔵庫からパイを取り出し、メレンゲをたっぷりと乗せます。
今回メレンゲの盛り付けは、作中に従って平べったくします。
スプーンの背で撫でるようにして全体にまんべんなく広げていきます。
ここで人数分にカットすればついに出来上がり!
ですが、せっかくなので食べる前にあることをしようと思います。

余ったレモンの皮を切り抜き‥

冷やしたレモンカードをスプーンですくい‥

育子ママの可愛いトッピングも再現!

心配していたレモンカードも綺麗に固まりました。
可愛らしい見た目に和まされつつ、待ちに待った実食タイムです。
口に入れてまず感じる、レモンの潔い酸味が何とも新感覚!
通常のパイでは決して食べたことのないほどフレッシュなレモンの酸味ですが、その爽やかでジューシーな味がくせになります。
卵とバターの効果でまろやかなコクがありつつ、それでいてさっぱりとしている不思議な食感。
バターをふんだんに使ったパイ生地は、口に入れると途端にホロホロと崩れます。
パイ生地の重量感とレモンカードのフレッシュさの相対によって、お互いの味が洗練されます。
そしてケーキといえば生クリームですが、このメレンゲの存在は必須。
食べて納得のベストマッチです!
この、軽い口当たりのメレンゲによってこそ、全体に統一感が生まれ、理想的なバランスを作り出しています。

ケーキと言うよりはまるでフルーツのよう。
でも、バターの香りで包まれ、食べる者をほっとさせる‥そんな、シンプルな味だけど複雑な立ち位置のレモンパイ。
温かい紅茶を淹れて、たまにはこんなふうに、徹底的に3時のおやつを楽しんでみるのも良いかもしれません。
口当たりがさっぱりとしているので、疲れて食欲がない時にもパクパク食べられること請け合いです。
このレモンパイを廻って、作中でうさぎちゃん達が喧嘩を繰り広げるのも納得な、どこか懐かしく、元気が沸き立つ一品なのでした。
■□■□ 今回使用した調理アイテム ■□■□
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