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~まめを探しに の巻~

ソフリートが出来上がったところで、次は豆の下準備に入ります。
そこでふと、疑問が生まれます。
千秋先輩の「豆のエストファード」の豆とは、一体どの豆なのだろうか?
スペインでは、豆のエストファードは冬の定番料理。
日本のおでんや鍋に近いものがあるので、そのレシピは人によって様々。
豆もレンズ豆にひよこ前、白えんどう豆‥と、選択肢はとても広いです。
どれを使っても美味しそうで迷います。
たかが豆、されど豆。
千秋先輩らしい豆とは何なのでしょう。
そして当ビストロが出した答えは‥
レンズ豆でも白インゲン豆でもなく、日本で馴染み深い大豆!
近年のスペインのスーパーでは、豆乳やジュース、大豆ハンバーグなどが並んでいます。
健康食品として大豆の認知度は上昇していますが、それでもやはり、大豆を使った家庭料理はまだありません。
まだまだスペインで大豆は新参。
古くからある家庭料理のエストファードに大豆を使うのは、邪道かもしれません。
何事に関しても本格的な千秋先輩らしさを考えても、違和感があるかもしれませんが‥
作中では、のだめの実家から海苔や昆布、お米が送られてきています。
今回は、そこに着目。
もしかして、のだめの実家から大豆も送られてきていたのではないでしょうか。
納豆は食べるものの、自分で料理するのはさっぱりなのだめ。
そんなのだめの為に、千秋先輩は栄養たっぷりの大豆をエストファードにアレンジしたのでは?
そんな思いを込めつつ、のだめの可愛らしさをイメージして、今回は大豆のほかに、ひよこ豆も加えます。
大豆セレクトが吉と出るか凶とでるか分かりませんが、とにかく調理スタートです!
【用意するもの】

大豆、ひよこ豆、茄子、玉ねぎ、ソフリート、チョリソー、にんにく、ローリエ

大豆とひよこ豆は前日のうちに水に浸して戻します。

チョリソーは適当な厚さにカット。

茄子はまず、縦に半分に切ります。

中に味が染み込むように、切り込みを入れます。

茄子が大きすぎる場合は、これを横半分に切ってもOKです。
今回は出来上がりに茄子のごろごろ感を出したいので、このまま。

にんにくは皮を剥きます。

玉ねぎは適当な幅にカット。

具材を全部切り終えたら、鍋に水気を切った大豆を入れます。
今回使用するのは、星のカービィのローストポークで使用したダッチオーブン。
ダッチオーブンは煮込み料理に最適です。
勿論普通の鍋でも作れます。

続けて鍋にひよこ豆を入れます。
名前の通り、ころころ丸い全体に尖った先がくちばしのような、可愛らしいひよこの形をしています。

豆を入れたら、水をひたひたになるまで注ぎます。

沸騰するまで火にかけます。

沸騰したら、具材を入れていきます。
玉ねぎに、チョリソー。

そして半量の茄子と、ソフリット。

あとはローリエを浮かべて蓋をし、弱火で一時間、コトコト煮ます。
茄子は色が落ちてしまうので、全部入れずに飾り用に半量残しておきます。

残しておいた茄子は、フライパンで炒めておきます。
そして一時間が経過。
火を止めて、蓋を開けます。

炒めた茄子をくぐらせて馴染ませたら、いよいよ出来上がり。

「カレー、豆のエストファード‥ブフブルギニョン。冷蔵庫にいれとくからな」

待ちきれない我々は、冷蔵庫にいれずにお皿によそいます!

パプリカとにんじんの色に、茄子が良いアクセント。
日本食では到底お目にかかれないカラフルな色彩に視覚で楽しみ、異国情緒溢れる香りに鼻がくすぐられます。
存在感の強い茄子をまず食べてみると、じゅわっと柔らかく、味がしっかり染み込んでいて美味しい。
煮込んでいるうちにとろけた実の独特の食感が、これまたスープによく合います。
茄子の他にも、ズッキーニやジャガイモ、なんでも合いそうです。
野菜が美味しく感じるこのスープ、飲んですぐに感じるのは他でもない豆の味。
確かにソフリートのオリーブと野菜のまろやかさも一役買っているのは分かるのですが、それよりも豆がすごい。
豆ってこんなに旨みがでるのかと、感心してしまうほどです。
今まであまり豆料理を美味しいと思ったことがない人にこそ、是非食べていただきたい味。

肝心の大豆も、味が抜けることなく完璧!
口にいれた瞬間に形が崩れるほど柔らかくなっているので、するすると食べられます。
これなら自然とたっぷりの豆を食べることが出来るし、腹持ちも良くて文句なし。
大豆とひよこ豆の相性も抜群。
全体が大豆の親しみやすい味で落ち着きつつ、ひよこ豆の少し固めの食感と風味で遊びのある味になっています。
それが、何だかのだめを彷彿とさせる気がして、二人の仲に顔もほころびます。
食べ終わった時には体も温まってほっこり。
のだめが悶え喜ぶこと間違いなしの、最高のエネルギー保存食。
大豆とひよこ豆作戦も無事成功で、やっぱり千秋先輩はスゴイ!と舌を巻く一品なのでした。
本来は冬によく登場する料理ですが、冬だけなんて勿体無いです。
季節折々の野菜をいれてみるのも楽しそうです。
入れる具材の他にも、作り方もアレンジ自在な気軽に作れる料理です。
ソフリートを作らなくても、野菜をみじん切りにして炒めるだけでも美味しくいただくことが出来るので、一度はお試し下さい。
■□■□ 今回使用した調理アイテム ■□■□



マーク
こんにちは!
美味しそうですね。日本の大豆で出来るとは驚きました。
呪文料理のポッロ・アルヴィーノ・ロッソが気になってるのですが、レシピ掲載の予定はありますか?
BistroAnimeshi
マーク様
コメントありがとうございます。
ほとんど思いつきで大豆を用いてみましたが、意外にもソフリートとマッチしました。
豆によって異なる食感が楽しい一品ですので、様々な組み合わせをお楽しみ下さい。
煮込み料理が美味しい季節になりましたね。
ポッロ・アルヴィーノ・ロッソに関しましてですが、早速取り掛かろうと思います!
公開をお楽しみに。
マーク
楽しみにしています。
BistroAnimeshi
マーク様
本日、ポッロ・アル・ヴィーノ・ロッソの前編記事を公開致しました。
お楽しみ頂ければ幸いです。
るみこ
はじめましてm(_ _)m
千秋先輩の呪文料理のレシピを検索していてこちらを知りました。
以前 ホールトマトを使った豆のエストファードを作ったことがあったのですが
こちらのエストファードもかなり美味しそうだと思って私も作ってみました。
煮込むのに時間は必要ですが
こちらも美味し~い!(*≧∀≦*)
野菜のダシでこんなに美味しく作れるんですね!
ホールトマトのエストファードよりも手間が必要なあたり
こちらのレシピの方が千秋先輩らしいと思って楽しみながら作って食べました。
ありがとうございました(^人^)ご馳走さまデシタ♪
他の呪文料理も参考にさせて下さい。
BistroAnimeshi
るみこ様
実際に作った感想を頂き、ありがとうございました。
他のレシピを作った上で、食べ比べされたんですね!
私もレシピ考案時には、いかに千秋先輩らしさを出すか迷ったので、ご満足頂けてとても嬉しいです!
今後も呪文料理や作中の料理は追加していく予定なので、引き続きお楽しみ下さい。
素敵なコメント、ありがとうございました。
かーら
今やすっかり我が家の定番です
オリーブオイルは昔は弱かったはずなのにこれなら大丈夫!
今はウィンナーの代わりにタンドリーチキンなんかを入れたりしてます
要はスパイシーだろ?って事で
スペインの人が見たらびっくりかもしれないけど相性ばっちりですよ
BistroAnimeshi
かーら様
コメントありがとうございます。
タンドリーチキンを入れると、また味に変化が出て美味しそうですね!
煮込んでほろほろになったチキンとスープの相性が良さそうです。
今度、試してみますね(^^)