前篇の「高野豆腐は作るもの?」の巻をお読みでない方は、まずはコチラから!
~茶色な食卓 の巻~
出来上がった2品を冷やしている間に、次の料理を作ります。
残りは里芋のにっころがしと春菊の胡麻味噌和え、そして塩むすび。

このタイミングで塩むすび用のご飯を炊きます。
炊飯が始まったら、まずは春菊の胡麻味噌和えを作り始めます。
【用意するもの】

黒胡麻、白胡麻、蜂蜜、味噌、くるみ

とても手早くできるので、最初に鍋いっぱいのお湯を沸騰させておくとよりスムーズです。

蜂蜜がない場合は、お砂糖でもOKです。

くるみは包丁でざくざくと細かく刻みます。

胡麻は手で軽くすって、香りを出します。

はちみつと味噌を混ぜてペースト状にします。

混ぜ終わったら、そこに胡麻とくるみを投入。

全体が均一になるように、混ぜます。
これで春菊に和えるペーストは出来上がり。

沸騰した鍋に春菊を入れます。

春菊をいれてから、再沸騰したら茹で上がり。

ザルにあけて、流水で冷やします。

熱がとれたら、手で絞って水気を切ります。

春菊を5~6cmに切りそろえます。

あとはボウルに春菊とペーストを入れて和えれば出来上がり!
春菊の胡麻味噌和えは、冷蔵庫に入れて冷やしておきます。
次は里芋のにっころがし!
ようやくゴールが近づいてきました。
【用意するもの】

里芋、砂糖、醤油、みりん、だし汁

里芋をざっと水洗い。

鍋いっぱいに沸騰したお湯に、里芋を皮付きのまま投入します。

里芋を入れてから再沸騰したら、5分ほど煮ます。
湯で時間は里芋の大きさによって変わるので、調整してください。
ここで火を入れすぎると、あとで煮崩れしてしまうので短めで大丈夫です。

茹で上がった里芋を、さっと流水にさらします。

まだ暖かいうちに皮を触ると、つるりと簡単に剥けます。

今回は陣内家のイメージで茹でて皮を剥く方法にしましたが、電子レンジでも同じように皮を剥きやすくできます。
電子レンジの場合は、軽く里芋を水洗いして、ラップを被せてチン。
3分ほどの加熱で、皮が剥きやすくなります。

お鍋にだし汁を注ぎ、沸騰させます。

そこに砂糖‥

みりんを加えます。

そして里芋を入れて弱火で20分ほど、コトコト煮ます。

照りが均等でるように、時折鍋を揺すります。

20分経過したら、醤油を垂らし回します。

あとは汁気が飛んだら火を止めます。
味が足りない場合は、塩をひとつまみ入れて整えます。

お皿によそって出来上がり!

あとはおむすびを握って大皿に並べたら‥

出来上がり!

大皿に盛ってあるおかずをお箸でとって、いただきます。
色が茶系で落ち着いて華やかさには欠けますが、風鈴の音が似合いそうな古き良き日本の風景です。
里芋の煮っころがしは、とろっとした外側の甘い味付けに、ほっくりさらっとした里芋本来の美味しさが後引きます。
お箸で掴みづらいので、親戚のおばさんが手づかみでつまみ食いしていたのも納得。
ころんとした食べやすいサイズなので、ついぱくぱく食べてしまいます。

手作りの高野豆腐は、とてもなめらかな舌触り。
湯葉のような不思議な食感です。
高野豆腐は勿論のこと、ふきもどんこも口に入れた瞬間にじゅわっとお出汁が滲みでて美味しいです。
出来立ても美味しいけれど、一度冷やして味が染み込んでるのが何より。

わらびの生姜醤油漬けも冷たくて最高!
シンプルな味付けがわらびの風味を生かしていて、さっぱりといただけます。
今回は残念ながら水煮のものでしたが、生のわらびを使うと食感もさぞ良くなりそう。
ほかのおかずが甘いので、丁度良い箸休めになります。

春菊の胡麻味噌和えも、まずまずの出来栄え。
蜂蜜と味噌の甘さが、春菊のほろ苦さを引き立てます。
甘くどくなりがちですが、胡麻の香ばしさにくるみの歯ごたえが良いアクセントに。

なんにも具の入っていない塩むすびというのも、久々に食べると美味しいです。
握る人の手の大きさや力の入れ具合ひとつで、出来上がりが変わるというのも醍醐味。
キンキンに冷えたビールや麦茶を注ぎ込むと、それは最高な夏のご飯です。
陣内家の食卓は、自分でなかなか思いつかない献立でしたが、しみじみ懐かしいものでした。
丁寧に皮むきをし、味を染み込ませ、汗をかきかきおむすびを握る‥
子どもも大人も関係なく手分けして作り上げ、食べていく。
そんな「炊き出し」はそれ自体が貴重な体験で、手間をかけた分、その味は強く思い出に残るものです。
「もし、辛い時や苦しい時があっても、いつもと変わらず皆揃ってご飯を食べること」
そんなおばあちゃんの言葉を胸に、一口一口をエネルギーに変えて。
戦に直接関係する行動のほか、食を整えることもとても大事な役目を果たしているのだと感じた一品なのでした。
食後にスイカが恋しくなります。
■□■□ 今回使用した調理アイテム ■□■□
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