~29の日 の巻~
今回作成するのは、ペーター・キュルテンの記録に登場する肉ピラフ。
ビストロ・アニメシでは、以前にも手塚治虫作品のブラック・ジャックに登場するピノコのデッカイたまご焼きを作成しました。
卵20個を使用したたまご焼きは、何ともコミカルでインパクトのあるもの。
実際に作っても楽しかったメニューでしたが‥
今回は作者は同じでも全くカラーの違うメニューになります。
ペーター・キュルテンの記録は、手塚治虫の短編集「時計仕掛けのりんご」に収録されています。
ドイツを恐怖に陥れた、実在する連続殺人鬼のお話。
「ドュッセルドルフの吸血鬼」の異名を持つ彼は、まさに人間の狂気の塊。
理性や道徳では到底処理しきれない異質さは、読み進めていけばいくほど心を重く、緊迫させます。
普段は愛妻家の紳士が、裏では世にも恐ろしい殺人鬼。
そんなこと誰も想像できることなく、おびただしい数の人間が殺められます。
そのまま捕まらなければ本望かと思いきや、自分ではなく他のものが捕まると「こんな馬鹿にこういった完全犯罪が出来るわけがない」とプライドが傷ついた様子。
この肉ピラフは、彼が今までに犯した罪を妻に話すシーンで登場します。
冗談ではなく、本当の本当に夫が連続殺人犯。
当然、妻はショックで食事どころではありませんが、当のペーターは肉ピラフを注文し、黙々と平らげる。
そんな異質さに包まれた、不気味で暗いものなのに‥どうにも、この肉ピラフは惹かれるものがあるのです。
蒸し暑さを忘れるような湿った暗いお話で、納涼アニメシはいかがでしょうか。
という訳で、いざ調理スタートです。
【用意するもの】

玉ねぎ、パセリ、にんにく、マッシュルーム、ブイヨン、バター、牛脂、牛もも肉、お米
そしてクレイジーソルトに‥
ブラックペッパー。
クレイジーソルトは、シンプルな塩でも美味しく出来ます。
ブラックペッパーも、スパイシーなのが苦手な場合は胡椒でOKです。

お米はあらかじめ研いで、水切りして30分は置きます。
無洗米を使用する場合はそのままでOK。

ブイヨンはお湯に入れて、溶かしておきます。
お湯はそのまま置いて冷まします。

牛もも肉を細かく切ります。
牛スネ肉なども、叩いて細かくすれば混ぜてしまって大丈夫。
この時に、軽く塩こしょうを振って下味をつけます。

フライパンを温め、牛脂を落とします。
牛肉は安いものでも、牛脂は良いものを使うと不思議と美味しくなります。

フライパンが十分に温まったら、牛肉を投下。

表面の色が変わるまで、中火~強火で炒めます。
あとで加熱するので、赤い部分が残っていても大丈夫。

火を止めたら、ザルに肉をあけて灰汁を落とします。
フライパンはここで一度洗います。

にんにくをみじん切りにして、油をひいたフライパンに入れて火にかけます。

焦げ付かないように気をつけ、香りがでるまで加熱します。

同じように玉ねぎもみじん切りにして、にんにくの香りが出たらフライパンに加えます。

しんなりと、きつね色になるまで炒めます。

玉ねぎを炒めている間に、マッシュルームをカット。
みじん切りでも良いですが、具がシンプルなので食感を楽しむようにスライスしてみました。

フライパンにスライスしたマッシュルームを加えます。
そして次に‥

生米を投入!

日本食では、生米を炒めるという手順はなかなかありません。
なんだか、これで良いのかそわそわとしてしまいます。
焦げ付かないように弱火でゆっくりかき混ぜます。
一体、生米はどうなるのか?
パラパラを通り越して、バリバリの食感のピラフになってしまう心配はないのか!?
次回、「お皿にこんもり‥何人分?」の巻に続きます。
■□■□ 今回使用した調理アイテム ■□■□



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